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【これで間違いなし!】着物を着る時に必要な16個の道具を徹底解説!

 

今回は、着物を着るときに必要な16個のアイテムを詳しく解説します。

着物は洋服のようにパッと着れるわけではなく、必要な物が多いので事前の準備が大切です。

とはいえ、着物で使う道具は日常生活では馴染みの少ないものばかりで、着物初心者さんは覚えるのも大変ですよね。

そこでこの記事では、着物を着るときに必要な道具について写真付きでわかりやすく解説します。道具の名前も大事ですが、どんな場面で使う物なのかを確認してみてください。

着物に必要な道具は名前が難しく間違えやすいものもあるので、一つひとつ確認してみてください。

 

着物を着る際に必要な道具は16アイテム!

着物を着るときに必要な道具と役割についてご紹介します。

必要な物 内容
着物 足の裾まである和服。種類や格がさまざま。
着物を着用する際に腰に巻く布。種類や格がさまざま。
長襦袢(ながじゅばん) 着物と肌襦袢の間に着用する着物の下着。
帯締め(おびじめ) 帯の中央で締める紐。帯を固定する役割がある。
帯揚げ(おびあげ) 帯の上部に巻く布。帯枕や紐を包んだり、装飾の役割がある。
帯枕(おびまくら) ふくらみのある枕状の芯。背中の帯を形作る役割がある。
襟芯(えりしん) 長襦袢の衿部分に入れる芯。襟を整える役割がある。
半衿(はんえり) 長襦袢の衿部分に重ねる襟。襟の汚れを防いだり装飾の役割がある。
腰紐(こしひも) 襦袢や着物を留めるための紐。5本ほどあるとよい。
補正の道具 フェイスタオルが5枚ほどあるとよい。
足袋(たび) 素足の上に履く履物。
肌襦袢(はだじゅばん) 素肌の上に着る肌着。上半身の下着。
裾除け(すそ) 素肌の上に着る肌着。腰から巻きつける下半身の下着。
帯板(おびいた) 帯の間に挟み込む板。前面にシワができるのを防ぐ。
草履(ぞうり) 和服に合わせる履物。
クリップ 着物と襦袢の襟を揃えたり、帯を結んだりするときに補助する時に使う。

それぞれの道具について詳しく解説します。

 

1. 着物

まずは着物自体がないと、始まらないですね。

着用する場面に合わせて大きく分けて8種類の着物があります。

また素材や織り方によっても着物はさまざまです。

着物の種類に関してもっと知りたい方は、以下の記事をどうぞ!

8つの着物の種類とは?着物初心者さんにも分かりやすく解説!

 

2. 帯

帯は着物を着用する際に巻く太い布です。

デザインはさまざまあり、着物に合わせて帯を選ぶ楽しさもありますよね。

着物と同様に帯にも格がありますので、シーンによって使い分けが必要です。

  • 袋帯…結婚式などで使用するフォーマルな帯
  • 名古屋帯…お茶会などカジュアルな場所で使用する帯
  • 半幅帯…日常着や浴衣に使用する帯

また、「着物一枚帯三枚」というように一着の着物に合わせられる帯を3枚ほど用意するのがおすすめです。帯は着物より手軽に準備できるため、簡単に組み合わせのバリエーションを楽しめます!

 

3. 長襦袢

長襦袢は、着物と肌襦袢の間に着用する着物の下着です。

汗や皮脂から着物を守る役割があります。袖や衿からちらっと見えるため、着物に合う長襦袢を選びましょう。

  • 黒留袖や色留袖を着用する場合…白い長襦袢
  • 訪問着や色無地を着用する場合…淡い色の長襦袢
  • カジュアルな小紋を着用する場合…白や無地だけで無く、カラーや柄の襦袢

着物に合った襦袢でおしゃれを楽しんでくださいね。

 

4. 帯締め

帯締めは帯の中央で締める紐です。

帯に華やかさを与えると同時に支える役割があります。帯締めは同系色にしても差し色にしてもおしゃれです。好みに合わせて選んでくださいね!

留袖には白または白地に白・金・銀の色が入った帯締めを選びましょう。

 

5. 帯揚げ

帯揚げは帯の上部に巻く布です。

帯を整えるために巻いた帯枕や紐を隠す役割があります。

帯の上部に数センチ見えるのみですが、帯揚げによって与える印象が変わりますので、好みに合わせて選んでくださいね。

帯締め同様、留袖には白の無地または白に金銀が施された帯揚げを選びましょう。

 

6. 帯枕

帯枕はふくらみのある枕状の芯です。

背中の帯を形作る役割があります。

袋帯や名古屋帯を使用する時には欠かせないアイテムです。帯枕を背中に入れてお太鼓(帯を結んだときに背中にでるふくらみ)のボリュームを出します。

 

7. 衿芯

衿芯は長襦袢の衿部分に入れる芯です。

衿芯を入れることで襟を美しく整えられます。

プラスチック製の衿芯もありますが、綸子調の表面の方がずれにくく美しい襟元になるのでおすすめです。

 

8. 半衿

半襟は長襦袢の衿部分に重ねる襟です。

装飾のほか、襟の汚れを防ぐ役割があります。

最近では長襦袢を購入するとすでに縫い付けられている場合もあるので、購入時には確認してください。首元に華やかな半襟があるとより一層おしゃれです。

留袖などを着るフォーマルな場では白色の半襟を選びましょう。

自分の好みに合わせて柄を選んでくださいね!

 

9. 腰紐

腰紐は襦袢や着物を留めるための紐です。

腰ひもは表からは見えませんが、着崩れしないように固定する重要な役割があります。着物を着用するときには必需品です。

着物着用時には最低3本必要です。補正や帯結びに使う場合もあるため、少なくとも5本あると良いでしょう。

 

10. 補正の道具

補正の道具としてフェイスタオルがあるとよいでしょう。

着物は体の凹凸がない寸胴な体型のほうが美しく着れます。主に胸元と腰回りに巻いて体型を補正し着物を着用します。

 

11. 足袋

足袋は素足の上に履く履物で、和装版の靴下です。

基本的には無地ですが、柄やレースがついたデザインもあります。靴よりも少し小さめ(-0.5cm)からぴったりのサイズを選びましょう。

着物を着用後に履くのは難しいので、最初に履いてから着用すると良いです。

 

12. 肌襦袢

肌襦袢は、素肌の上に着る上半身の肌着です。

着物が汗を吸い痛むのを防ぐために着用します。最近ではワンピースタイプの肌襦袢もあり、着替えが楽ちんです。ワンピースタイプにするときには、脇をカバーできる袖付きのタイプを選びましょう。

 

13. 裾除け

裾除けは、素肌の上に着る下半身の肌着です。

腰から巻きつける仕様で、肌襦袢同様に着物が汗で痛むのを防ぎます。ステテコでも代用できますが、裾除けのほうが歩きやすくなり、着崩れ防止になるのでおすすめです。

 

14. 帯板

帯板は、帯の間に挟み込む板です。

帯の間に挟み込むことで帯の前面にシワができるのを防ぎます。帯の内側に入れるものなので、帯よりも狭い幅の帯板を選びましょう。

また、浴衣や暑い日に着付るようにメッシュ素材の帯板もあります。

 

15. 草履

草履は和服に合わせる履物で、和装版の靴です。

着物に合わせて足袋と着用し、浴衣には裸足で着用します。

カジュアルな場面ではかかとの低い草履を履き、礼装ではかかとが高く金・銀・白が施された草履を履きましょう。

 

16. クリップ

クリップは着物と襦袢の襟を揃えたり、帯を結んだりするときに使います

洗濯バサミでも代用可能ですが、跡が残ってしまう場合や、強度が足りない場合もあるので、着物用クリップがオススメです。

まとめ

今回は、着物を着るときに必要な道具16個を紹介しました。

着物の道具は数や種類が多くて、覚えるまで時間がかかりますが、この記事を参考にしながらゆっくり覚えてみてください♪

また着物の道具は、呉服店やデパートで購入できますが、値段が少し高めです。まずは気軽に道具を揃えたい着物初心者さんには、ネットショップやリサイクルショップでの購入をおすすめします。価格帯も様々で購入しやすく、幅広い品数の中から選べますよ。

実際に見て決めたい方や試着してみたい方は、一度店舗まで足を運び店員さんに聞いてみましょう!

 

またこの記事を読まれている方のなかには、「母から譲り受けた着物を着たい」「子供に着物を着付けてあげたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。

そのような方には、YouTube動画で着付を学ぶこともおすすめしております♪

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